プロダクトとアルゴリズム
精度目標（標準プロダクト）
| 圏 | 種類 | プロダクト | 日照域･全日別 | 分解能 | リリース基準精度*1 | 標準精度*1 | 目標精度*1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 共通 | 輝度 | 衛星観測放射輝度 (システム幾何校正情報を含む) |
TIRと陸域の2.2mm:全日 | VNR,SWI 陸･沿岸:250m, 外洋:1km, 偏光:1km |
輝度 5%(絶対)*2 | VNR,SWI:5%(絶対),1%(相対)*2 TIR:0.5K(@300K) |
VNR,SWI:3%(絶対),0.5%(相対)*2 TIR:0.5K(@300K) |
| 上記以外:地上日照域(特殊運用を除く) | TIR 陸沿岸:500m, 外洋: 1km |
幾何<1pixel | 幾何<0.5pixel | 幾何<0.3pixel | |||
| 陸圏 | 陸域基礎 | 精密幾何補正済放射輝度 | 全日 | 250m | <1pixel | <0.5pixel | <0.25pixel |
| 大気補正済陸域反射率 | 地上日照域 | 250m | 0.3(<=443nm), | 0.1(<=443nm), | 0.05(<=443nm), | ||
| 0.2(>443nm)(scene)*L1 | 0.05(>443nm)(scene)*L1 | 0.025(>443nm)(scene)*L1 | |||||
| 植生･炭素循環 | 植生指標 | 250m | 草原:25%(シーン),森林:20%(シーン) | 草原:20%(シーン),森林:15%(シーン) | 草原:10%(シーン),森林:10%(シーン) | ||
| 地上部バイオマス | 1km | 草原:50%,森林:100% | 草原:30%,森林:50% | 草原:10%,森林:20% | |||
| 植生ラフネス指数 | 1km | 草原･森林:40%(シーン) | 草原･森林:20%(シーン) | 草原･森林:10%(シーン) | |||
| カゲ指数 | 250m,1km | 草原･森林:30%(シーン) | 草原･森林:20%(シーン) | 草原･森林:10%(シーン) | |||
| 光合成有効放射吸収率 | 250m | 草原:50%,森林:50% | 草原:30%,森林:20% | 草原:20%,森林:10% | |||
| 葉面積指数 | 250m | 草原:50%,森林 50% | 草原:30%,森林:30% | 草原:20%,森林:20% | |||
| 熱環境 | 地表面温度 | 全日 | 500m | <3.0K(シーン) | <2.5K(シーン) | <1.5K(シーン) | |
| 大気圏 | 雲 | 雲フラグ･タイプ | 全日 | 1km | 10%(全天カメラとの2値比較) | 下記雲量として評価 | 下記雲量として評価 |
| 雲種別雲量 | 地上日照域 | 1km(シーン), 0.1deg(全球) |
20%(日射量換算値)*A1 | 15%(日射量換算値)*A1 | 10%(日射量換算値)*A1 | ||
| 雲頂温度･高度 | 全日 | 1K*A2 | 3K/2km(温度/高度)*A3 | 1.5K/1km(温度/高度)*A3 | |||
| 水雲光学的厚さ･粒径 | 地上日照域 | 10%/30%(光学的厚さ/粒径)*A4 | 100%(雲水量換算*A6) | 50%*A5/20%*A6 | |||
| 氷雲光学的厚さ | 30%*A4 | 70%*A6 | 20%*A6 | ||||
| エアロゾル | 海洋上エアロゾル | 0.1(月平均のta_670,865)*A7 | 0.1(シーンのta_670,865)*A7 | 0.05(シーンのta_670,865) | |||
| 陸上エアロゾル(近紫外) | 0.15(月平均のta_380)*A7 | 0.15(シーンのta_380)*A7 | 0.1(シーンのta_380) | ||||
| 陸上エアロゾル(偏光) | 0.15(月平均のta_670,865)*A7 | 0.15(シーンのta_670,865)*A7 | 0.1(シーンのta_670,865) | ||||
| 海洋圏 | 海色基礎 | 正規化海水射出放射輝度 | 地上日照域 | 250m(沿岸) 1km(外洋) 4~9km(全球) |
60%(443~565nm) | 50%(<600nm) 0.5W/m2/str/um(>600nm) |
30%(<600nm) 0.25W/m2/str/um(>600nm) |
| 大気補正パラメータ | 80%(ta_865nm) | 50%(ta_865nm) | 30%(ta_865nm) | ||||
| 光合成有効放射 | 20%(10km/月) | 15%(10km/月) | 10%(10km/月) | ||||
| 水中物質 | クロロフィルa濃度 | -60~+150%(外洋) | -60~+150% | -35~+50%(外洋), -50~+100%(沿岸) |
|||
| 縣濁物質濃度 | -60~+150%(外洋) | -60~+150% | -50~+100% | ||||
| 有色溶存有機物吸光計数 | -60~+150%(外洋) | -60~+150% | -50~+100% | ||||
| 熱環境 | 海面水温 | 全日 | 500m(沿岸) 1km(外洋) 4~9km(全球) |
0.8K(日中のみ) | 0.8K | 0.6K | |
| 雪氷圏 | 面積分布 | 積雪･海氷分布 | 地上日照域 | 250m(シーン) | 10% (他衛星を用いた代替検証) | 7% | 5% |
| 1km(全球) | |||||||
| オホーツク海海氷分布 | 250m | 5% | 3% | ||||
| 表面物理 | 雪氷面温度 | 500m(シーン) | 5K (他衛星･気象値を用いた代替検証) | 2K | 1K | ||
| 1km(全球) | |||||||
| 浅層積雪粒径 | 250m(シーン) | 100%(温度-粒径の関係(気候値)を用いた代替検証) | 50% | 30% | |||
| 1km(全球) |
- 共通の注：
- *1リリース基準"は打上げ1年後のデータリリースまでに達成すべき最低レベルの精度。"標準" および "目標" 精度は打上げ5年後までに達成すべき精度で、GCOM-Cミッションのフル、エキストラサクセスを評価する。全ての精度は特記ない限りRMSEで示されている。
- *2絶対精度はノイズとオフセット誤差を合わせたもので定義。衛星観測放射輝度のリリース基準精度は、代替校正、軌道上拡散板による校正、黒体校正による評価値とする。
- 陸圏の注：
- *L1地表面反射率の推定精度は、太陽天頂角30度以下の反射率0.2程度の水平な地表面として設定。リリース基準精度は500nmでのエアロゾル光学的厚さ0.25以下の領域における値。
- 大気圏の注：
- *A1全球月平均の0.1度格子平均で日射量換算した値と現場観測日射量との比較（GLIの海洋PARの実績により設定）
- *A2海面温度などの精度による代替検証と客観解析データと矛盾しないことを確認（日照域、海洋上）
- *A3航空機などの比較的直接的なリモートセンシング手法による推定値との相互検証。中程度の光学的厚さをもつ均質な水雲を対象とする。
- *A4雲特性データを十分に収集するには時間がかかるため、リリース基準では他衛星を用いた代替検証値で定義（中低緯度全球月平均値）
- *A5地上マイクロ波放射計による雲水量換算で評価
- *A6スカイラジオメータによる光学的厚さ；直接的な評価方法であるが、時空間一致性や測定誤差などにより他衛星との統計量比較よりも評価数値としては悪くなる場合がある。（GLI vs MODISの結果を参考に設定）
- *A7GLIやPOLDERのエアロゾルプロダクトの実績から設定。
