ADEOSプロジェクト概要



目的

 「みどり」の主な目的は、多くのセンサを用いて地球物理学のパラメータを統合的に観測することにより、地球システムの諸現象の解明に寄与することです。 「みどり」が観測する主な物理量は、 1)大気、海洋間のエネルギーの流れ、 2) 気温と水蒸気の三次元分布、 3)海洋上のエアロゾル分布、4)オゾンの三次元分布、 5)海洋のクロロフィル分布、 6)海面水温、 7)海上風ベクトル 及び 8)植生分布です。

 科学的な利用に加えて、「みどり」が取得したデータは、天気予報、漁場の調査、土地被覆や標高の測定など実用面への応用も可能です。

 「みどり」は統合的に地球観測を行う初の衛星ですが、地球環境の変化を十分に解明するには、長期観測が必要となります。 「みどり」のミッションを今後引き継ぐことになるADEOS-IIや他の衛星による観測を通じて、実際に十分なレベルまで解明することが望まれます。


衛星と軌道

衛星の形状: フレキシブル太陽電池パドル(一翼式)を有する箱形
衛星のサイズ: 4x4x5(m)(搭載機器、バスモジュール)、3x26(m)(太陽電池パドル)
質量: 約3,560kg(打上げ時)
姿勢制御方式: 三軸姿勢制御方式(ゼロモーメンタム)
設計寿命: 3年
打上げロケット: H-IIロケット4号機(5mφフェアリング)
打上げ場所: 種子島宇宙センター
打上げ日時: 1996年8月17日
軌道の種類: 太陽同期準回帰軌道
軌道高度: 約800km
軌道傾斜角: 約98.6゜
軌道周期: 約101分
回帰日数: 41日
降交点通過地方時: 午前10時15分から10時45分
データ通信: 直接送信および衛星間通信
(ミッションデータレコーダーを搭載)


搭載機器

地球観測研究センター 地球観測研究センター
最終更新日: 1998年2月6日
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