GLIから得られる成果物- 陸圏 -
全球スケールでの陸上バイオマス量および植物生産量
気
候変動の上で、重要なキーワードが二酸化炭素であることは周知の通りです。
現在、炭素循環モデルによる計算結果と実測値に大きなずれがあることが
分かっています。
この理由は陸上植物により吸収された二酸化炭素の合計量の見積りが不正確で
あるためであるといわれています。
それには、詳細かつ広域にわたる陸上植生バイオマス分布のデータが必要とな
ります。
従来、NOAA/AVHRR、Landsat/TMもしくはLandsat7/ETM+データセットを用いて
数多くの試みがなされて来ましたが、
AVHRRセンサは空間解像度が1.1kmであり、TMもしくはETM+センサは全
球をカバーするには回帰日数が長すぎるため、困難であるとされてき
ました。そこで、250mバンドと1kmバンドを合わせ持つGLIセンサデータの陸圏
における目的の1つは、広域にわたる陸上植生バイオマスの定量的把握です。
GLIセンサデータから広域の陸上植生バイオマス量の季節変化および経年変化
をみることにより、より陸面における炭素循環のプロセスが明らかとなることで
しょう。
|