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2019年5月15日
「しきさい」捉えたゴビ砂漠東部の黄砂

2019年5月15日の「しきさい」観測において、ゴビ砂漠東部(北京の西北)で多量の黄砂が発生して西方に流されている様子が捉えられていました。
今年は5月中旬までのところ日本の地表付近に到達する黄砂はあまりなく、気象庁黄砂情報(予測図)によると今回の画像の黄砂も日本に影響を与えることはないようです。
しかし、ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠では今年もしばしば黄砂が発生しており、今後の気象条件によっては昨年のように日本の地表付近まで流されてくる事例もあるかもしれません。
(昨年の例:地球が見える 2018年、「しきさい」が捉えた日本海・日本列島を横断する黄砂

図1. 2019年5月15日の「しきさい」によるカラー画像(赤、緑、青波長の観測チャンネルを合成した画像)。
画像中央付近(東経108-116度、北緯42-48度)の明るい茶色に見える部分が舞い上がった黄砂で、白色の部分は雲。

図2. 2019年5月15日の「しきさい」による熱赤外輝度温度差画像(11um波長の輝度温度から12um波長の輝度温度を引いた値)。
黄砂によって11um波長の熱赤外が吸収されるため、黄砂がある領域で輝度温度差が負の値(図では青色)になっている。